igusaディレクターインタビュー₍˄·͈༝·͈˄₎.。oO
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1. デザイナーの背景について
・簡単な自己紹介をお願いします。
こんにちは!「igusa」と「LESHIJ」のディレクターを務めております、イ・スリンと申します。ソウルで生まれ、成均館大学でファッションデザインを学んだ後、日本に拠点を移し、現在はブランドの運営に携わっています。よろしくお願いいたします!
・ファッションデザインに興味を持ったきっかけは何ですか?
幼稚園の頃、約2年間フィリピンのホームステイを経験しました。週末になると、ホームステイ先の姉たちと一緒に「Alabang Town Center」というショッピングモールに行くのが楽しみでした。みんな若く、お小遣いも少なかったので、モール内のショップで試着を楽しんだり、雑貨店で見て回ることが主な過ごし方でした。それでも、その時間がとても楽しく、幸せな思い出として心に残っています。その経験がきっかけで、自然とおしゃれが好きになりました。
小学校高学年になると、ウェブサーフィンにはまり、日本のストリートファッションに興味を持つようになりました。そして、ユニークな服を手に入れることに夢中になりました。お小遣いを貯めて格安の古着店に行ったり、自宅にある靴や服をカスタマイズしたりして、その興味をさらに深めていきました。その結果、自然とデザイナーの道を歩むようになったと思います。
・あなたの作品にはどんな文化や経験が影響していますか?
小学生の低学年の頃から、放課後にコンピュータの授業を受けていました。マウスで絵を描いたり、簡単なパワーポイントを作ったりと、コンピュータの基礎スキルを学ぶ授業でした。この授業に夢中になり、自宅に帰ってもずっとコンピュータを触っていました。友達の誕生日カードも、パワーポイントのプレゼンテーション形式で作るほどでした。幼い頃からコンピュータが好きだったおかげで、ほとんどのデザインソフトウェアには一度は触れたことがあると思います。この経験が、さまざまなグラフィックを使用したデザインの原点だと感じています。
2. デザイン哲学とインスピレーション
・あなたのデザイン哲学や信念を教えてください。
デザイン哲学や信念というと少し重い感じがしますね😂
それでも普段の私の考えをお伝えするなら、スティーブ・ジョブズの名言を引用したいです。
『Connecting the dots 』
私は人生のすべての出来事はつながっていて、循環していると思っています。幼い頃に経験した出来事が思いがけない場面で役立つこともありますし、自分と全く関係ないと思っていた縁が、最も重要なものになることもあります。そのため、日々の生活を精一杯生きて、良いエネルギーで満たそうと心がけています。
デザインにおいても同じことが言えます。道端で何気なく見たチラシが良いグラフィックアイデアになったり、友人との会話で聞いた一言が撮影のアイデアになったりすることもあります。日常を過ごしながら積み上げた無意識の中から、良いアイデアを得ることが多いと感じています。
3. クリエイティブプロセス
・あなたのデザインはどのようにアイデアから実際の商品へと形になりますか?
私はコンピュータが大好きですが、デザインするときだけはまず紙と鉛筆で始めます。手で書き留める方が速く効率的だと思うので、スケッチをした後に具体化するのが私のスタイルです。その後、チームメンバーや生産先とのさまざまなプロセスを経て、「igusa」のピースとして世に送り出されます!
4. ブランドとプロジェクトについて
・あなたのブランドについて教えてください。
現在「igusa」と「LESHIJ」という2つのブランドを展開しています。「LESHIJ」は大学時代にスタートしたブランドで、「igusa」の姉のような存在です😊
大学卒業後、日本に渡り、「igusa」をスタートしました。大学の最後の学期を迎える頃、日本旅行中に、これまで以上に服に対する価値観が似ている素晴らしい縁と出会い、服やブランドについていろいろ話し合いました。そして一緒に新しいプロジェクトを議論する中で誕生したブランドが「igusa」です!
私にとって「ブランド」とは、自分自身を表現する空間です。私は人は誰でも環境や人間関係、心の状態によってさまざまな姿を持っていると思っています。自分のコアはファッションを通じて視覚的に表現され、その人の現在の趣味や環境に応じてスタイルも変わります。私もいろいろな趣味を持っており、それをブランドという形で表現しています。「LESHIJ」はユーモラスでセクシーな女性を描くブランドであり、「igusa」は純粋でいたずら好きな少女を描くブランドです。
・「igusa」という名前の由来は何ですか?
日本の畳の香りが大好きで、畳の原料が「イグサ」ということを知り、「皆さんの日常の一部がいつか懐かしさに変わるようなブランドになりたい」という思いでこの名前を付けました。「igusa」のピースが皆さんのクローゼットに入り、日常とともに過ごし、その時間がまた1つのピースとなって「igusa」を完成させると考えています😊
・おすすめのアイテム
プリントタイツです!私は体のシルエットや曲線が好きです。タイツは脚に密着してフィットするため、それぞれの自然な脚のラインを際立たせながら、コーディネートに変化を加えるのに適したアイテムです。タイツは他の雑貨類に比べて視覚的な面積が大きいので、同じルックでもどんなデザインのタイツを履くかによって全く違う印象を与えることができる点が魅力です。特にプリントタイツは、ボディペインティングを施したかのような視覚的に強烈な効果を与え、無彩色の日常に彩りを加えることができるアイテムだと思います。
・未来の目標や今後のプロジェクトについて教えてください。
2025年には「igusa」のプロダクトラインをさらに広げ、ブランドの個性がより一層際立つコレクションを展開していきたいと思っています。また、年明けにはオフラインのポップアップイベントを計画しており、直接「igusa」のファンの皆様とお会いできる機会を楽しみにしています。これからも「igusa」を好きでいてくれる皆様とのつながりを深め、ブランドとしての価値をさらに高めていくことを目標にしています!
5. 個人的な質問
・趣味や興味はありますか?
私はSF映画やアニメを観るのが好きです。特に可愛らしくユニークなものに惹かれることが多く、「igusa」では宇宙生物をモチーフにしたオリジナルキャラクターも制作しました。このキャラクターを通じて、ブランドに親しみやすさと遊び心を加えています。今後は、さまざまなクリエイターやイラストレーターの方々とコラボレーションを行い、ブランドにより魅力的で面白い要素を取り入れていきたいと考えています。
・これまでのキャリアの中で一番誇らしい瞬間は何ですか?
自分がデザインしたアイテムを愛用してくださるお客様を見る瞬間が、私にとって最も大きな喜びであり誇りです。最近では、Hypebeast Koreaで「2000年代生まれで最も影響力のある9人」として取り上げられたことも、デザイナーとして非常に記憶に残る経験でした。これからもこうした瞬間を糧に、より良いデザインを届けられるよう努めていきたいと思っています。
・最後にメッセージをお願いします。
「igusa」を応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。まだブランドを立ち上げてから1年という短い時間ですが、すでに多くの方々にご支持いただき、心から感謝しています。私が思い描く世界に共感してくださる皆様の存在が、デザイナーとしての大きな原動力です。街中で「igusa」のアイテムを身に着けている方を見かけると、とても嬉しく、何度でも胸が高鳴ります。これからも皆様と直接お会いしたり、つながりを深めたりできる機会を大切にしていきたいと思っています。どうぞ、これからも応援よろしくお願いいたします!
CREATIVE INTERVIEW / By Tatsuro Goi / Dec 23, 2024
Soorin Lee @sooringles
igusa @igusa_official
LESHIJ @leshij.clothing